福島県猪苗代町の空き店舗を活用した新しい観光拠点が、12日にオープンしました。この場所、実はかつては安積疎水の施設だったんです。

猪苗代湖上戸浜から徒歩1分ほどの場所に、13日にオープンする「Roots(ルーツ)猪苗代LakeArea(レイクエリア)」。猪苗代町の新たな観光拠点にしようと、3年前に猪苗代町の廃校を観光商業施設にしたRootsが手がけました。

こちらでは、最近話題の自然の中でくつろぎ贅沢な時間を過ごせる「グランピング」ができるだけでなく、サウナが併設されています。

浦部智弘アナウンサー「木の良い香り。見てください、猪苗代湖を見ながらサウナを楽しむことができます」

福島県産の「ひのき」で作られたサウナの目の前には猪苗代湖が広がっていて、天然の水風呂でととのえます。

Roots猪苗代LakeArea・長谷川達人代表「猪苗代湖に飛び込んでリフレッシュしてもらいたい。冷たいけどサウナで温まった体にはちょうどいい」

そして、お腹がすいたら・・・。

浦部アナ「猪苗代湖を一望できるこちらには、バーベキューサイトもあるんです。特殊な形をしていて、たき火をしながら肉を焼くことができるんです。食材は持ち込むこともできますし、購入することもできます」

そのほか、施設の中には軽食を楽しめるエリアも用意されました。半年以上かけて考案された「ブリトー」は、小麦粉でできた生地に野菜や肉がぎっしり詰まった看板メニューです。

浦部アナ「看板メニューのブリトーいただきます。野菜とチキンとチーズがぎっしり詰まっていて、食べ応えがあっておいしいです」

実は、ここはある場所をリノベーションした施設なんです。

浦部アナ「この施設がかつてどのように使われていたのか説明するパネルが展示されています。ここはかつて安積疎水の施設だったんです」

かつて郡山に猪苗代湖から水を引いた明治時代の大事業、安積疎水。その役割を終えたポンプ場の跡地が新たな施設として生まれ変わりました。

Roots猪苗代LakeArea・長谷川達人代表「地域のものに、自分たちの力で新たな価値に変えていくことはすごく楽しいし、それで喜んでくれる顔を間近で見られるのも嬉しい」

安積疎水が姿を変え、観光施設へと生まれ変わった「Roots猪苗代LakeArea」。これからの観光シーズンに人気を集めそうです。