自動車の販売を手がけるディーラーが、店舗の中で本来の事業とは違う新しい取り組みを始めました。題して「ものを売らない店」です。
小湊愛巳アナウンサー「車の販売スペースの隣には、このようなスペースが設けられていて、防災セットや掃除機などを実際に触れて体験することができるんです。」
福島日産自動車の郡山店にオープンしたのは、ものを売らない「体験が売り物」のコーナーです。
自動車点検などの待ち時間の間に置いてある商品を試してもらい、興味を持った人の性別や年代、商品を試した時間などのデータを集めます。そして、そのデータを商品を扱う企業に提供し、販売戦略に役立ててもらう仕組みです。
福島日産自動車・金子與志幸社長「売り場から体験場へということで、コンセプトが「売らない店舗」なので、いろいろな新しい技術がある商品を、触れて使って楽しんで頂く」
このところ、ネット通販などで商品を購入する機会が増えている消費者側からみれば、カタログだけではわからない特徴や使い勝手などを確かめることができます。
自動車販売の空きスペースを使ったこちらのコーナー。さらに、すべて電気自動車から発電した電気で動かしているということです。
福島日産自動車・金子與志幸社長「本当に気軽にフラっと立ち寄って使ってもらい、隙間時間などになんとなく来てみよういった感覚で、ぜひ気軽に来てもらえればと思う。」
自動車を売るディーラーの「モノを売らない」新しい事業として注目を集めています。