5日朝、長崎には約3年半ぶりに、2隻の国際クルーズ船が同時入港しました。
コロナ禍前は “中国人クルーズ客” が多くを占めていましたが、現在は、欧米が中心で、その消費行動にも変化があるようです。

5日昼過ぎの長崎市・浜町アーケードには至る所に外国人の姿がありました。

岩崎本舗:山口 勝也さん
「(外国人観光客が)増えましたね。うちの “角煮まんじゅう” も買って下さる方が増えていますね。欧米の方が多い印象です」

実際に買い物をした外国人観光客に話を聞くと…

観光客:
「アメリカのボストンから来た。スカーフを買った。シルクのね」
「サングラスを買った」

コロナ禍前(2015年撮影)は、長崎市浜町もクルーズ客で賑わっていました。

中国からの観光客が薬局などで商品を大量購入し『爆買い中国人』とも呼ばれました。

欧米のクルーズ客がメインの現在──
こちらの呉服店では “消費動向の変化” を感じているといいます。

高橋呉服店 高橋 孝次 社長:(高の漢字は 正しくはハシゴタカ)
「以前はアジアクルーズの中国の方が大半でしたけど、コロナ明けてからは欧米の方、フランス・ドイツ・スペイン・イタリア沢山の国の方がいらしているのが多いですね。
(コロナ前は)中国の方が 呉服店にいらしても、見学──ちょっと散策にいらっしゃる程度でした」

一方、最近訪れる欧米の観光客は、家族や自分のお土産に小物などを購入して行くといいます。

Q購入する価格帯は?
「3,000円ぐらいまでかな。人によっては1万円。
そぞろ歩きをされながら、色んな 日本の “文化”とか “商品”とか、お買い物を楽しむというのを、どんどんやっていただければ」

なお、政府は5日から、中国本土からの入国者に対して “ワクチンを3回接種” していれば『陰性証明の提示』は不要とし、水際対策を緩和しました。

県によりますと、現段階で中国船籍のクルーズ船の寄港は決まっていないということですが、今後、県内を訪れる中国人観光客が増加すれば、さらなる経済の活性化が期待されます。