大雨による水害から河川の流域が一体となって治水対策を進めようと国交省が「新たな出張所」を宮城県岩沼市に設置し3日、開所式が行われました。

新設されたのは岩沼出張所と仙台海岸出張所が統合された「仙台南部流域治水出張所」です。

開所式では、関係者およそ20人が出席して出張所の看板をとりつけました。

2019年の台風19号など近年、記録的な豪雨災害が多発している中、国交省では、流域一体で治水対策する「流域治水」を進めていて、新たな出張所は自治体や地域の住民とより連携することで防災力の強化を目指すとしています。

仙台南部流域治水出張所 田中英明所長:
「窓口が一本化することで情報が一元化してひとつの出張所に集約できる強みがある。地域の安全・安心のために出張所が役にたてるのではと考える」

仙台南部流域治水出張所 田中英明所長

また、新たな出張所では、阿武隈川対策として河川の掘削や堤防の築造なども緊急で進めていく計画です。