青森県弘前市のホテルニューキャッスルが裁判所から破産手続き開始の決定を受けました。負債総額は約8億円にのぼり4月9日で閉館となります。
※ホテルニューキャッスル 土田剛社長
「ご予約を頂いたすべてのお客様に多大なご迷惑をおかけした。まずは心よりお詫びを申し上げます」
会見で深々と頭を下げる土田剛社長。裁判所に申し立てをしていたホテルニューキャッスルの破産手続きの開始決定を3月31日に受けたと説明しました。
過去5年は赤字決算で新型コロナが経営を圧迫し、負債総額は約7億8000万円にのぼるということです。1978年に創業したホテルの客室数は約55室、ブライダル事業も手掛け、ピークの1996年には最大15億円の売り上げがありました。今年の弘前さくらまつり期間中はほぼ満室の状態でしたが、取引企業が4月9日までしか対応できないとして破産手続きに踏み切りました。
※ホテルニューキャッスル 土田剛社長
「地域に非常に愛して頂いているホテルなのでこのまま継続が一番の思いですが、それがかなわなくなった。願わくはどなたかが引き継いで」
従業員約80人の雇用について弘前市内の飲食店やホテルなどに依頼しているということです。