定員割れを起こしている自宅そばの公立高校を4年連続で不合格となった障害がある18歳の女性らが会見を開き、地域の高校で学びたいと訴えました。

きょう午後、東京・霞が関の文部科学省で会見を開いたのは、千葉県浦安市に住む雑賀美佳さん(18)と母親の貴子さんらです。

雑賀さんには知的障害があり、医療的ケアが必要で車椅子を使って生活しています。

小学校は特別支援学級でしたが、中学校1年生の9月からは普通学級へ転籍しました。

高校は自宅近くの公立を受験しましたが、定員割れとなっているのに4年連続で「定員内不合格」となりました。

母親の貴子さんらによりますと、不合格の理由について千葉県は「総合的な判断」と説明しているということです。

近隣の東京や埼玉、神奈川では2022年度、定員内不合格は出ていないということで、雑賀さんらは「住む地域で教育を受ける機会が異なるのはおかしい」と訴えています。

昨年末、文部科学省が初めて公表した全国の定員内不合格者数は延べ1631人となっています。