東京都・江東区にある東京辰巳国際水泳場が30日、閉館の日を迎えた。27日から行われていたJOC全国ジュニアオリンピックカップの最終日と共にその役目を終えた。閉館セレモニーには、東京都水泳協会会長・五輪2大会2冠の北島康介(40)が登壇。「僕も運よく世界記録を出したり、いい思い出もたくさん詰まっている水泳場。きょう閉幕するということで寂しさを感じている」と思い出を語った。
東京辰巳国際水泳場は1993年8月に開業。競泳の日本選手権をはじめ、多くの国際大会も行われてきた。東京五輪では水球競技の会場として使われた。毎年春と夏には高校生以下の全国大会が行われていて、ジュニアスイマーが目指す全国の舞台でもあった。まさにスイマーの聖地と呼べる場所だった。
さらに、このプールでは2つの世界記録も生まれた。2008年6月のジャパンオープンでは、北京五輪を直前に控えた北島が200m平泳ぎで世界新記録(当時)を樹立。2017年1月には、同じく200m平泳ぎで渡辺一平(26)が世界新記録(当時)を樹立。北島は「30年間、選手たちの悔し涙、嬉し涙、沢山の汗が詰まっている。僕も運よく世界記録を出したり、いい思い出もたくさん詰まっている水泳場。きょう閉幕するということで寂しさを感じている」と心境を語った。
閉館セレモニーでは、瀬戸大也(28)や大橋悠依(27)ら現役トップスイマーからのメッセージも放映。沢山の人に愛され、数々の記録と記憶を刻んできたプールは、2025年秋にアイススケートリンクとして生まれ変わる予定。水泳会場としての役割は、"お隣"東京アクアティクスセンターに引き継がれる。来週4日には、その東京アクアティクスセンターでアジア大会代表選考会を兼ねた日本選手権が開幕する。新たなスタートに向けて北島も「またアクアティクスセンターで新しい世界記録が見れるように、日本の選手が活躍する場面が映像として残ってくれることを期待している。今年は世界水泳もありますし、トップ選手たちが五輪の前年にどんな結果を残して、どんな目標を立てて、どんな取り組みをしているか表れる年。色んなドラマが生まれるだろうし、若い世代の台頭に注目したい」と期待を寄せた。














