肺炎のため亡くなっていたことが公表された、女優・奈良岡朋子さん(93)。
芸能界から、追悼のメッセージが、続々と寄せられました。
長年にわたり奈良岡さんと交流があった吉永小百合さんは、追悼のコメントを発表。
【 吉永小百合さん コメント 】
15才の時、初めて奈良岡さんの娘役をやらせて頂いて以来、
仕事のこともプライベートなことも何でも相談できる、
かけがえのないお母さんでした。
今回の映画で寺尾聰さんと共演することを知らせたくて
お手紙したけれど、ご返事がなくて不安に思っていました。
感謝の思いでいっぱいです。
長い間、本当にありがとうございました。
吉永小百合
ドラマで共演した、大竹しのぶさんも奈良岡さんを偲びました。
【 大竹しのぶさん コメント 】
「しのぶ、どうしてるの」という声が、今も聞こえてくるようです。
17才の時に出逢い、沢山のことを教えていただきました。役者として、人として。
お食事に行っても話し足りず、いつもお家にお邪魔して色々な話をしました。
いつまで経っても追いつくことは出来ないカッコいい方でした。
奈良岡さんのお芝居を観て、私が泣きながら電話をした時、
「あなたの何倍もやってるんだから少しは良くなくっちゃね。でもまだまだだと思いながらやってるのよ」という言葉、忘れません。
寂しいけれど、「しのぶ、ちょっとは良くなったわね」と言われるように頑張ります。
大竹しのぶ
奈良岡さんと、自分が子どもの頃から交流があったという寺尾聰さんはTBSの取材に対し、所属事務所を通じてコメントを発表。奈良岡さんを偲びました。
【 寺尾聰さん コメント 】
ひと月ちょっと前にお電話した時には、
また、舞台で共演した、仲代達矢さんは所属事務所を通じ、奈良岡さんへの追悼のコメントを発表しました。
【 仲代達矢さん コメント 】
奈良岡朋子さんと共演した『ドライピング・ミス・デージー』では、ほとんど五年近い歳月、日本各地で三百ステージを超える舞台を御一緒させて頂きました。
同じ戦後の華やかなりし「新劇」世代ですが、彼女は私よりも二、三年先輩で、私が俳優座の養成所に入った頃には、既に新劇界の輝くスター的な存在で、我々のあこがれの的でもありました。
『ドライビング』で一緒になった時も、古い友人に会ったような親しさがあり、繊細でこまやかな彼女の心理描写には学ぶことが多かったものです。
仲代達矢
映画『釣りバカ日誌』で共演した、西田敏行さんはTBSの取材に追悼のメッセージを寄せました。
【 西田敏行さん コメント 】
日本の演劇界は大変な宝を失いました。
正しく名優でした。
演劇、映画、テレビ、ラジオに遺された功績は
我々後輩の追随を許さぬ偉業でした。
ご冥福をお祈りします。
西田敏行
十数年にわたり、奈良岡さんと個人的に親交がある、石川さゆりさんもTBSの取材にコメントを寄せ、奈良岡さんを偲びました。
【 石川さゆりさん コメント 】
人にも、ご自分にも厳しい奈良岡さんでした。
原発のことも、戦争のことも、いつも日本や世界の出来事に怒り、心を痛めていらっしゃいました。
皆で平和であることを守らなければと思います。
良い芝居とは、歌とは、いろいろな事を教えて下さいました。
驚きと寂しさでいっぱいです。
心やすらかに、ご冥福をお祈り致します。
石川さゆり
【担当:芸能情報ステーション】














