青森県八戸市の病院で入院していた男性患者が顔などから血を流して見つかりその後死亡した事件で、警察は28日、男性患者と同じ病室に入院していた57歳の無職の男を殺人の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは八戸市小中野1丁目のみちのく記念病院に入院していた無職・佐々木人志容疑者57歳です。佐々木容疑者は3月12日の午後10時45分ごろから午後11時45分ごろまでの1時間の間に精神科病棟の同じ病室で寝ていた高橋生悦（たかはし・せいえつ）さん（当時73）の首を絞めたり、歯ブラシで顔を複数回突き刺したりして死亡させた殺人の疑いが持たれています。高橋さんは午後11時45分ごろに巡回していた看護師に発見され、翌日、死亡しました。

警察によりますと、凶器の歯ブラシは高橋さんのベットから血が付いた状態で見つかり、頭は骨折していたことが新たにわかりました。2人は今年に入ってから同じ病室となり、トラブルは確認されていないということです。

警察は、裁判員裁判に影響を及ぼすため佐々木容疑者の認否を明らかにしていません。