東九州道・清武南-日南北郷間の開通効果は様々ありますが、意外な人たちからも喜びの声が聞かれています。
それが、サイクリストの人たちです。
高速道路の開通により日南海岸でのサイクリングがより快適に楽しめるほか、さらなる誘客が期待されています。

(垣内沙耶記者)
「鬼の洗濯板が望める日南海岸は、サイクリングスポットとして人気が高まっています」

ドライブやサイクリングを楽しむ人たちが多く立ち寄る道の駅フェニックス。平日の27日も県外客の姿が・・・

(埼玉からのサイクリング客)
「けっこう、この自転車乗りやすいんですよ」

こちらの女性は、26日と27日、青島のホテルで自転車をレンタルし、観光地を巡ったそうです。

(サイクリング客)
「自転車が好きなのと、自転車だとゆっくり景色見られますもんね。すごい良かったですよ。白浜の方を走って、その後登ってきて、ちょっとママチャリなので、少し坂はありましたが、自転車道もあるので助かりました。」

国土交通省宮崎河川国道事務所や日南市、それに、ひなた自転車協会などでつくる日南海岸サイクルツーリズム協議会では、にぎわい創出を目的に日南海岸沿いの国道220号の一部などをサイクリングルートに設定。
関係者は今回の東九州道開通を待ちわびていました。

(ひなた自転車協会 岩切純一事務局長)
「特に大型車両が減ると、自転車と競合する部分があるので、その点は(高速道開通で)本当に走りやすくなるのかなと(思う)。安心してサイクリングを楽しめる環境になっていくのではないかというふうに期待している。」

高速道路開通を見据えて協議会では、これまでサイクリングを楽しむための道路環境を整備してきたほか、日南市内のJRの駅や道の駅などおよそ30か所にサイクルラックや空気入れを設置しました。

関係機関では今後さらに、自転車用品を購入できる環境を整備したり、イベントを企画したりして、インバウンドも含め、誘客を図りたいとしています。

(ひなた自転車協会 岩切純一事務局長)
「本当にこの1年を通じて温暖な気候から景観、食、全てサイクリストさんに受けいれられるものだと思っているので、できれば本当に国を代表する、もっと言えば世界に名だたるようなサイクルルートになっていければいいかなというふうに思います」