今月9日、食道胃接合部がんのため、89歳で亡くなった元女優で、元参議院議長の扇千景さんの葬儀・告別式が東京・芝公園の増上寺で営まれました。

中村鴈治郎さん(長男)、中村扇雀さん(次男)、中村壱太郎さん(孫)、中村虎之介さん(孫)が取材に応じました。

中村虎之介さん、中村扇雀さん、中村鴈治郎さん、中村壱太郎さん

鴈治郎さんは、‟本人は密葬でいいと生前申していましたが、母のこれまでのことを考えると、ちゃんと葬儀をしたほうがいいと、今日このようになりました。母は母でありましたけれども、実に偉大な人でした”と想いを語りました。

中村鴈治郎さん

扇雀さんは、‟国会議員は母の天職だったと思います。それをやり遂げて、歌舞伎役者の女房としてもやり遂げて、今頃は「後は任せたわよ」と言っていると思います”と話しました。千景さんとの最期の会話で、‟後は大丈夫だから”と言ったら、「安心した」と返答があったことを明かし、‟自分の人生良かったなと思って旅立ったと思います”と追悼。

中村扇雀さん

壱太郎さんは、‟歌舞伎という世界にいるということを、いつも見守ってくれて、励ましてくれて、きょうは悲しさというよりも、感謝という想いで、今この場に立っています”と語りました。

中村壱太郎さん

虎之介さんは、‟あんなに力強くて、自分の意志を強く持っている人を僕は見たことがありません。孫として、そこを尊敬していたので、意志を強く持った祖母のような人間になりたいなと思っています”と悼みました。

中村虎之介さん

扇千景さんの法号は「華扇院妙慧日寛清大姉」。
祭壇はコチョウラン、バラなど、白とピンクの花々で彩られ、名前の「扇千景」にちなみ、扇型をイメージ。また、旭日大綬章や桐花大綬章なども飾られました。

扇千景さん 葬儀・告別式

【担当:芸能情報ステーション】