法務省は去年1年間に難民認定した外国人が202人で、おととしより2倍以上増えて過去最多となったと発表しました。ただ、認定される割合と人数ともに他の先進国と比べると依然低い水準です。

法務省によりますと、去年の難民認定の申請者数は、前の年に比べておよそ56%増え3772人でした。申請が多かったのはカンボジア、スリランカ、トルコ、ミャンマー、パキスタンの順で、この5か国で全体のおよそ54%を占めています。

一方、去年、難民と認定した人数は前の年より128人増え、過去最多となる202人でした。

本国情勢の不透明化などの理由でアフガニスタン国籍が147人と最も多く、続いてミャンマーが26人、中国が9人となっています。

アフガン国籍が大半を占めたことについて入管庁の担当者は、「おととしのアフガニスタンの情勢不安のあと、一定期間、本国で過ごしてから日本に来た人が多かったため」としています。