インドを訪問中だった岸田総理。ウクライナ行きについては、記者たちを煙に巻いていました。

岸田総理
「(ウクライナ訪問について)いま、まだ何も具体的に決まったものはありません。引き続き検討を続けます」

しかし、日本時間の昼前、状況が一変。「岸田総理がウクライナを電撃訪問」との速報が流れたのです。インドに同行していた記者団が、外務省の担当者に説明を求めますが…

外務省の担当者
「今、この時点で私も何が起きているか、よくわからないというのが率直なところ。(Q.総理が〔インドに〕いるのかいないのかだけでも…)確認中です。(Q.今すぐ確認して教えてください)それを今やっている最中です」

同行記者にも知られぬよう準備は極秘で進められていました。

記者
「岸田総理は政府専用機を使わず、プライベートジェットでポーランドに向かったものと思われます」

極力目立たぬよう総理が使ったのは、民間のチャーター機。同じ機種は最大19人が搭乗でき、野球の大谷選手がWBCで来日する際にも使用したとみられます。

総理は日本時間の未明、インドを発ち、まずポーランド南部の空港へ。その後、車でウクライナの国境に近いプシェミシルの駅に向かい、午前9時すぎ、列車で首都キーウに向け出発したとみられています。

10時間近く列車に揺られ、まもなくキーウに到着する見通しで、ウクライナのゼレンスキー大統領との首脳会談に臨みます。