19日行われた棋王(きおう)戦で、史上最年少での六冠を達成した藤井聡太さん(20)。一夜明け会見を開き、七冠に向けて意気込みを語りました。
(藤井聡太六冠)
「タイトル数自体をそれほど意識するということはないのですが、これまでしばらく防衛戦が続く中で、棋王を獲得できたというのは、非常に嬉しい結果だったかなと感じています」


将棋の八大タイトルの一つ、棋王戦五番勝負。19日栃木県日光市で第4局が行われました。

ここまで2勝1敗で王手をかけて臨んだ藤井五冠は、棋王10連覇中の渡辺明二冠(38)と終盤まで互角の大熱戦を繰り広げました。
そして午後7時20分すぎ。132手までで渡辺二冠が投了。今年度5つのタイトル防衛に成功した藤井五冠は、新たに「棋王」のタイトルを獲得し、羽生善治九段(52)以来、史上2人目の六冠となりました。

そして、羽生九段の24歳2か月の最年少記録を、29年ぶりに更新。20歳8か月での偉業達成です。
(藤井聡太六冠)
「本当に大変な将棋ばかりだったんですが、結果を残すことができたというのは非常にうれしく思っています」
タイトル挑戦の現在地を駅に例えると…
記者からは、棋士としての現在地を新幹線の駅で例えるとどうなるか?という質問が。
(記者)
「タイトル初挑戦を、名古屋駅を起点として、終点東京駅まで向かうとしたら、今どこを通過中?」

(藤井六冠)
「フフフ…はい。タイトルを増やすことはできているが、内容的には大変なところが多いので、(ゴールに)近づいているという感覚はそれほどない。なので、静岡くらいということでお願いします」

この歴史的勝利を受けて、19日名古屋駅前では号外が配られました。また、藤井六冠の地元、愛知県瀬戸市では市民らがくす玉を割って六冠達成を祝いました。
いつも熱烈応援を続ける地元のファンについて、藤井六冠は一夜明け…