きのう(19日)、倉敷市真備町で「豪雨災害をテーマにしたミュージカル」が上演されました。西日本豪雨から今年で5年目を迎えるなか、災害の記憶を次の世代につなごうというものです。

きのう(19日)、倉敷市真備町で上演されたミュージカル「日(ひ)の記憶」です。物語は、明治時代の真備町で実際に起きた豪雨災害を題材に、西日本豪雨を知る主人公の心が明治時代の男性の体に乗り移り、当時の復興を体験します。出演者には、西日本豪雨で被災した地域住民の姿もありました。

(野瀬 珠美さん)「真備がきれいになっていって、こういうイベントにいろいろな人が来てくれて、真備が少しずつ元気になっていくのがすごくうれしいです」

(吉栁 まこさん)「受け継いでいけるかどうか、若い世代へ。それはこれから、後世に伝えていけたらいいなと」

このミュージカルは、災害の経験や教訓を、二つの時代の豪雨被害を目の当たりにした主人公を通じ、後世に語り継ぐことがテーマです。明治時代の人々が協力して復興をめざす姿は、平成の西日本豪雨にもつながり、観客は5年前の災害に思いを馳せました。

(観劇した人)
「感動しました。知り合いの家が浸かったので、片づけをしたりして、床上浸水で...その時のことを思い出しましたね」

「実際に被災していますし、このすぐそばだったんですけど、何かいろんなことが思い出されるし、こういうのをミュージカルにしてもらえてよかったなっていうのは...ずっと泣いてました」

西日本豪雨から今年で5年、ミュージカルを通して、災害時の記憶が語り継がれようとしています。