ガソリンスタンドも被害

一方、こちらはガソリンスタンド。ここにも濁流が流れ込みました。

諸石商事 甲斐 磨(みがく)社長
「(当時は)土砂もびっしり、上がったのはですねそこのオレンジのラインまで水が上がった。前(2005年)よりかちょっと激しかったですね。」

諸塚村内のガソリンスタンドはここを含め2か所のみ。

社長の甲斐 磨さんは廃業も考えましたが、借金をして機材をすべて取り替え再スタートすることを決断しました。

諸石商事 甲斐 磨 社長
「だめかなと、やめようかなと思ったですけども、その周囲の行政とかも毎回復旧を望んでいる声が大きかったもんですから。やれるとこまでやろうと思ってここまでやったんですけどね。体力がある限り頑張ってみようかとは思ってます。」

村に必要不可欠なガソリンスタンド。住民の暮らしを支え続けます。

工具がすべて流された自動車整備工場

諸塚自動車整備工場 平田利進社長
「あの下にあるブロックがここに全部立っていたんですよ。これが台風で全部飛んでしまって」

村内の自動車整備工場。
創業から50年の節目の年に台風が襲い、工場の一部が流されたほか、整備中の車などが水に浸かりました。

諸塚自動車整備工場 平田利進社長
「手持ち工具から備え付けの工具、今まで何十年もかかって自分たちで作った工具も全部流れたもんですから。」

大きな被害を受けながらも工場の平田利進社長は復旧に力を注ぎました。

諸塚自動車整備工場 平田利進社長
「こんな小さな村やから一人でも多く雇用してやらんとね、そういう職場をやっぱ残さんと、自分がやめれば、3、4人は迷うことになるからね、そういうのがあったから、続けようかなって」

また、長年の利用客は…

利用客
「こうやってまあ再開してもらって、やっぱこう『みんなでこう諸塚が盛り上がっていく』んじゃないかなって」

村内に掲げられた「がんばろう諸塚」の言葉。
住民たちは一丸となって復興の歩みを進めてます。

諸塚自動車整備工場 平田利進社長
「いろいろみんな苦労してますけど、みんな頑張ってますからね、やっぱみんなと一緒に頑張っていかんとね、小さな村ですから」

※MRTテレビ「Check!」3月17日(金)放送分から