アメリカ軍の無人偵察機にロシア軍の戦闘機が衝突したとアメリカが訴える中、米ロの国防相が電話会談を行いました。
アメリカ オースティン国防長官
「ロシアのショイグ国防相との電話をいま終えたところです」
アメリカのオースティン国防長官は、ロシアのショイグ国防相と電話会談したことを会見で明らかにしたうえで、「ロシアは自国の軍用機を安全かつプロフェッショナルに運用する義務がある」と強調。「事態が悪化する可能性を深刻に受け止めていて、だからこそ両国間の意思疎通を続けることが重要だと思う」と話しました。
また、ミリー統合参謀本部議長は「最近、ロシア軍による攻撃的な振る舞いが見られる」と指摘したうえで、イギリスなど複数の国の軍に対してもロシア軍による同様の行為があったことを明らかにしました。
黒海に墜落した無人機について、ミリー議長は「およそ1500メートルもの深さに沈んでいて、回収作業は誰がやっても難しい」と指摘したうえで、「機密情報については対策を取ったので、回収しても価値はない」と話しています。
一方、ロシア国防省も電話会談について発表し、クリミア沖での無人機の飛行について「黒海地域の情勢を緊張させる前提条件を作り出す挑発的なものだ」と指摘。「ロシアはすべての挑発行為に対し、ふさわしい対応を続ける」と強調しました。
そのうえで「主要な核保有国は、あらゆる危機的状況について議論するための軍事的な連絡手段を維持することを含め、責任ある行動をとるべきだ」としています。
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