バラエティ番組「料理の鉄人」で、「中華の鉄人」として親しまれた陳建一さんが間質性肺炎のため亡くなったことを受け、番組で共演した服部栄養専門学校理事長の服部幸應さんが、TBSの電話取材に応じ、陳さんへ追悼の言葉を送りました。
“陳建一さんと初めて会ったのは35年ぐらい前で、服部栄養専門学校に講師として来ていただいていました。「料理の鉄人」に出演していた時はまだお若かったので、負けが続いて、相当苦労されていましたね。少なくとも5~6年間ぐらいは針のむしろみたいなところにいたと思います。「料理の鉄人」はプレッシャーがすごくて、「勝たなければいけない」ということが前提でしたので、毎回大変だったと思いますが、彼は鉄人として奮起して、頑張っていました”と当時を振り返りました。
陳さんの奮闘する姿を間近で見ていた服部さん。“(料理の鉄人では)陳さんが初めて使う食材や、四川料理ではまず使うことのない食材もたくさんあったんですが、彼はうまく四川料理と組み合わせてやっていたのが印象に残っています。とても苦労したけど、彼にとってはすごくプラスになったと思います。番組をやっていた6年間は苦労の連続で、陳さんの寿命を縮めてしまったかもしれませんね」としみじみ語りました。
陳さんが作る四川料理について、服部さんは、“本場の四川料理は本当に辛いものなんですが、彼は日本人の口に合うように、ずいぶん変えていましたね。お父さんの陳建民さんと一緒に考えていたんじゃないかな”と述懐。
陳さんと最後に会ったのは2か月ほど前だったそうで、“僕と陳さんは年齢が10歳差で、弟みたいな存在でした。いつも「80、90歳まで生きようね」って言っていた仲間なので、大変ショックを受けています。息子の建太郎さんが立派になったから、「良かったね」と言いたいですね。これから頑張って乗り切ってほしいです」とエールを送りました。
【担当:芸能情報ステーション】














