国の史跡に指定されている静岡県湖西市の大知波峠廃寺跡で遺跡の形が故意に変えられているのが確認されました。誰が、何の目的で、SBSが取材を進めたところ「遺跡の形を変えた」と認める人物の存在が浮かび上がってきました。
<清水英之記者>
「ふもとの駐車場からおよそ1時間、木に囲まれた道を歩いてきました。尾根に着くと拓けた場所があります。ここが問題の現場です」
国指定の史跡「大知波峠廃寺跡」は、標高350mの湖西市大知波峠にあり、10世紀中ごろから11世紀末の平安時代中頃に栄えた山寺の遺跡です。遺跡には、石垣や柱の跡や池などの重要な遺構があり、2001年、国の史跡に指定されました。
<清水英之記者>
「問題の池にやってきました。こちらとそしてあちら、一目見ただけで人の手で作られた畔というのがわかります」
湖西市によりますと、2022年12月、市の職員が近くを通った際に、池の形が変えられているのを発見。2つある池のうちの1つが3つに区切られ、棚田のような状態に形が変えられていました。
国の史跡では、無断の変更は認められておらず、湖西市は文化財保護法違反にあたるとして、警察に相談しています。一体、誰が?何の為に?
<清水英之記者>
「池の中にメダカを発見しました。誰か人が入れたんでしょうね」
取材を進めたところ、「遺跡の形を変えた」と認める人物の存在が浮かび上がってきました。
<以前、史跡の保護活動をしていた男性>
「私がパトロールというか、報告書作るために登っていく途中に、たまたまスコップを持って降りてきた人が見えまして、『あなた、上で遺跡ひょっとしていじらなかったですか』って言ったら、『はい、魚がかわいそうだから、水をためています』というようなことを言われたんで、『それはやめて下さい』と。『これは国の法律に違反してますよ』ということは言いました」
この男性が「遺跡の形を変えた」と認める人物に会ったのは数年前とのこと。湖西市は2023年2月にも、さらに形が変えられているのを確認。池の近くにあった段差がなだらかなスロープ状に変形していたということです。
<湖西市文化観光課 大須賀広夢さん>
「一度壊されてしまった遺構は前の状態には全く同じ状態にすることは、二度とできないので改変する行為等は絶対にやめていただきたいと思います」














