「スマート農業」という言葉、最近よく使われていますが、どういうイメージを持ってますか?
ロボットや情報通信技術で効率化する農業のカタチですが、まさに「未来の農業」その最前線を取材しました。

パソコンを操作する男性。その場所はオフィスではなくビニールハウスの中です。
トマトドリームカンパニー 宮崎章宏 社長「これがメインコンピューターで、このハウスの全自動の信号を出す機械になっています」

八代市でトマトを栽培している宮崎章宏(みやざき あきひろ)さん。宮崎さんのハウスはまさに最新工場です。
宮崎さん「(気温を)20℃前半くらいで管理しています。湿度は90%以下になるように」
気温や湿度の他にも、風向きや日射量、水やりまですべてコンピューターで自動管理されています。

また、植物の状態は常にデータ化され客観的に分析することができます。
宮崎社長「今までは天候が『こうだからこうだろう』という勝手な人間の思い込みがあったんですけど、そういうものをデータ化しリアルタイムで出ることで(対策が)はっきり分かるようになった」
管理システムの導入で宮崎さんのハウスではトマトの収穫量は以前の倍に。余裕がでた労働力を他に回すことができました。

宮崎社長「やればやるだけ収量が増えたり、農家としてとれる喜びをかみしめながらやれたり、というのが幸せなことだと思う」
宮崎さんは10年前、オランダやスペインなど園芸農業の先進国を視察し、安定した経営や負担軽減のためスマート農業の必要性を強く感じたと言います。
宮崎社長「若い人たちが楽しいと思えるような仕事場を提供できるように、追求しながらやっていくことが最終的な目標」













