福島大学は、2月26日に行われた一般選抜(前期日程)で、出題ミスが判明したと発表し、3月3日に記者会見を開きました。

大学によりますと、ミスがあったのは、2月26日に行われた共生システム理工学類・食農学類一般選抜(前期日程)の「物理」の電界に関する設問で、条件設定の説明が不十分で、正答が導き出せない可能性があったということです。

3月1日に、問題・回答例の照合を依頼していた県内の高校2校から指摘があり、出題者と入試担当教員で検証した結果、出題ミスが判明したということです。

福島大学では、出題者と点検者で何度も修正を重ねて問題を作成しているものの、今回、確認が不十分だったとしています。

ミスがあった設問については、受験者162人全員を正解としたうえで、合否を判定することにしていて、合格発表は3月6日に行われます。

福島大学では、昨年度、出題ミスがあったことを受けて、点検回数を増やすなど対策を講じていましたが、またも出題ミスに至ったことから、厳密な点検体制を構築するとともに、問題作成の仕組みや入試の運営体制についても再度確認することにしています。