シカやイノシシなど野生動物の肉を使った料理を楽しめます。中国四国農政局などが入る岡山第2合同庁舎の食堂で、ジビエを使ったメニューの提供が期間限定で始まりました。その狙いとは?



(杉澤眞優キャスター)「シカ肉を使った限定メニューがこちらです。さっそくいただきます。お肉の臭みが全くなくて、甘辛のすき焼き風の味付けがご飯に良くあいます。美味しいです」

中国四国農政局が「ジビエへの関心を高めてほしい」と、美作市で獲れたシカ肉を使って考案しました。メニューにジビエを取り上げた背景には、野生動物による農作物への被害があります。岡山県内での被害はやや減少はしているものの依然高い水準で、生産者を悩ませています。そこで、これまでは廃棄していたシカやイノシシなどを資源として活用することで、(1)捕獲が進んで(2)農作物への被害が減り、(3)さらには地域振興にも繋がればと、国や県が「ジビエの活用」を進めているのです。ジビエには、ビタミンやミネラルなど豊富な栄養素も含まれているといいます。

(中国四国農政局農村環境課長 原善通さん)「たいへんヘルシーで、高たんぱく低カロリーということで、ジビエをなかなか食べる機会も少ないと思いますので、ぜひ堪能していただければと思います」

会場では、パネルでジビエについて詳しく知ることもできます。2日間の限定メニューは岡山第2合同庁舎であす(3月1日)まで提供されます。