リユース市場に注目します。物価や金の価格高騰で買取価格が上昇していることやSDGsの観点などから市場が活性化しています。
中古ビジネスの専門紙、リサイクル通信によりますと、国内のリユース市場は年々拡大していて、おととしの市場規模は2.7兆円、今後も需要の拡大が見込まれています。

宮崎県内でもこうしたリユース市場の拡大を受けて、買い取りの動きが活発化しています。貴金属やブランド品の買い取り現場に密着しました。
「どうぞおかけください」
宮崎市の宮崎山形屋で今月15日から開かれているブランドリユース最大手「コメ兵」の買取イベント。

2019年から年に3回ほど開かれていて、貴金属や時計、それにブランドバッグなどの中古品を対象に、スタッフが査定し、買い取っています。

「時計5点ですね・・・」
こちらの女性は、ロレックスなどの高級時計5点と金のネックレスを持ち込みました。
(査定の様子)「定番どころだったり、こちらのダイヤ付きのモデルだったりとかが値段が頑張れるのではないかと思います」
ついた値段は90万円余り。
女性は、文字盤にダイヤがあしらわれた時計だけは持ち帰ることにし、残りの分、40万円余りを受け取りました。

(女性)「これは私が主人に贈ったんですよ。これは自分がしておこうかなと。処分するのを迷ってたものですから、売りにきてよかった」
また、ティファニーの指輪を持ち込んだ女性は・・・
(女性)「他店舗でも一度査定してもらったことがあったんですけど、そこよりも倍ぐらいの金額で買い取っていただけだので、きょうはとてもよかった。やっぱり山形屋さんで(中古買取)されてるってなると安心感はありますよね」
コメ兵はイベントを展開しつつ、去年7月には宮崎山形屋に常設店舗を設置。
今月には、山形屋のギフトショップがある日向市や小林市などでイベントを展開し、大盛況だったといいます。
(コメ兵KAITORIGO 芹澤篤チーフ)「普段使っている山形屋さんで売るとなると安心だったり、売り先、どこに売ったらいいんだろうという方も多いので、そういう方にしっかりとご来店いただけているイベントだと思います。地方でも中古の市場というのは活発になっているなと思いますので、まだまだ需要はあるのかなと思います」
一方、宮崎市の宮交シティに去年9月にオープンした買取専門店「かちうる」。

宮崎市の「リサイクルショップ三喜」が運営しています。

(かちうる 責任者 中村文哉さん)「利便性がすごくいい場所というところで、できてありがたいという声はいただくので、今まで利用しづらかった方たちにも気軽に利用してもらっているのではと思っています」
この日持ち込まれたものは、毛皮や記念硬貨などさまざま。
このうち高級時計ブランド、オメガのペアウォッチは、25万円になりました。
(かちうるスタッフ)「箱、保証書、何もかも全部ついてたので、それはプラスになりますね」
こちらの女性が持ち込んだのは、古いレコードおよそ40枚。

買取価格は全部で1350円でした。
(レコードを販売した女性)「(Q中古品を売るのは初めて?)初めて、初めて。終活ですよ。捨てると思ったらタダじゃないですか。ご飯代が出た(笑)。」

(かちうる責任者 中村文哉さん)「ここ10年以上業界としては右肩上がりで成長しているのが現状です。県内だけでなく、県外にも出ていく、それぐらいの展開は見すえてやっております」
全国的にも成長を続けているリユース市場。
県内でも熱を帯びています。