現地は、東日本大震災のときと似ていたということです。トルコとシリアで発生した大地震で、トルコに派遣され救助にあたっていた第二管区海上保安本部の機動救難士が帰国し、21日、活動報告を行いました。
活動報告をしたのは、第二管区海上保安本部仙台航空基地の機動救難士 内田裕聖さん(34)です。
二管本部仙台航空基地 内田裕聖機動救難士:
「トルコ、カフマランマラシュで捜索救助活動を行い、2月15日無事帰国したことを報告申し上げます」

内田さんは、警察や消防など73人で構成された国際緊急援助隊のひとりとして、2月9日から13日までの5日間、トルコ南部の都市カフラマンマラシュで、倒壊した建物から住民の救助にあたりました。
二管本部仙台航空基地 内田裕聖機動救難士:
「(現地で)私の家族がいるから助けてほしいという声をたくさんいただいていた。ひたすらに現地の方に寄り添った活動を心がけていた」

内田さんのチームは現地で6人を発見しましたが、全員の死亡が確認されたといいます。
二管本部仙台航空基地 内田裕聖機動救難士:
「生存者を救出したかった気持ちは強かったが、結果的に6名を収容して、家族のもとに返せたことは嬉しく思う」
東日本大震災の際には、宮城県の気仙沼市や石巻市で救助活動にあたった内田さん。現地は、当時の県内と状況が似ていたと話します。

二管本部仙台航空基地 内田裕聖機動救難士:
「状況としてはがれきの山で(東日本大震災当時と)似ているなというところがあったので、なんとか人を助けたいという気持ちが常にあった」

今月6日にトルコ南部で発生したマグニチュード7.8の地震でトルコやシリアではすでに4万7000人以上の死者が出ています。














