■MLB ツインズキャンプ(日本時間20日、フロリダ州フォート・マイヤーズ)

ツインズの前田健太(34)が今季初となるライブBPに登板し、主力選手相手に19球を投げた。

2021年4月、自身メジャー初の開幕投手を務めた前田だったが、その年の8月、ヤンキース戦で右ひじの違和感を訴えて降板、9月に右ひじじん帯再建手術“トミー・ジョン手術”を行った。昨季はリハビリに専念し登板機会はなかった。

復帰に向け今キャンプではメニューを確実に消化、この日はメジャー選手相手のライブBPとなった。相手は今季、6年契約総額260億円で契約したC.コレア(28)、M.ケプラー(30)、昨季19本塁打を放ち、ドジャースから移籍してきたJ.ギャロ(29)とチーム主軸との対戦となった。

1人目、コレアに対し、伸びのあるボールでバットを折りサードゴロに打ち取ると2人目、ケプラーはボテボテのピッチャーゴロに抑えた。4人目のコレアの時には91マイル(146キロ)を計測。前田は打者6人に対し19球を投げて1奪三振、ヒット性の当たりは1本、4つの内野ゴロという成績だった。

投球を終えた前田は「凄くよかったです。感触的にも良かったですし、投げてるボール、自分の感覚全て良かったと思います。ようやく、しっくりくるものが見つかり始めて、自分の中で今日は納得のいくピッチングが出来ました」と久しぶりの実戦に手応えを感じていた。「チームメートだったりとか関係者から今も“Welcome Back”って声をかけてもらって久しぶりにチームの中で戦えているというか、自分が投げられる喜びもあるんですけど、チームとまた一緒に戦えるという喜びが今は楽しみというか、強いですね。手術する前の自分ではなくてさらに良くなった自分というものを皆さんに見てもらえるように頑張っていきたい」と笑顔を見せた。