ウクライナでの戦闘でロシアの民間軍事会社「ワグネル」が手配した兵士3万人以上が死傷、そのうちおよそ9000人が死亡したようだとアメリカ政府が明らかにしました。

NSC(国家安全保障会議) カービー戦略広報調整官
「ワグネルの死傷者は3万人を超え、そのうち約9000人が戦死したと推定しています」

カービー調整官によりますと、この死者のうち半数は去年12月中旬以降の戦闘で死亡。また、ウクライナ東部ドンバス地方での戦いで去年12月に死亡した「ワグネル」の兵士の90%が受刑者だとみています。

その「ワグネル」は17日、要衝バフムトに隣接する集落の制圧を主張していますが、カービー氏はバフムト周辺の戦闘について、「ロシア側にとって戦略的な意味は全くない」としています。

こうした中、ロシアのプーチン大統領は17日、同盟関係にあるベラルーシのルカシェンコ大統領と会談。ルカシェンコ氏は、ウクライナ侵攻にロシアが投入している「スホイ25攻撃機」を「ベラルーシ国内でも生産する準備ができている」と述べました。

ベラルーシはロシアに対しウクライナとの対話を求めていますが、軍事面ではロシアとの足並みを崩さない姿勢をみせています。