夫婦が始めた「意外なモノ」のレンタル

都会から岡山県鏡野町に移住し、豊かな自然の魅力を多くの人に伝えようと活動する夫婦がいます。その取り組みの一つとして、夫婦はある「意外なもの」のレンタル事業を始めようとしています。

(モリビト 松岡 浩樹 代表)「レンタルスペースとして整備しようとしている場所が、あっちにあるんです。そちらに向かっていこうと思います」

雪の積もった山道を進むこと10分。たどり着いたのは…。

(モリビト 松岡 浩樹 代表)
「今回クラウドファンディングで整備したい部分が、コチラになります」

ー木しか見えませんが…?

「だから、木を刈って地盤を整備して…」

およそ1ヘクタールの「森」を整備して、「キャンプなどができるプライベートスペース」として貸し出そうというのです。

「森」のレンタルを始めた理由とは?

山林を所有する松岡さん夫婦は、6年前に大阪から岡山県鏡野町に移住してきました。

(モリビト 松岡 浩樹 代表)「妻が定期的に『田舎に行きたい』というので『じゃあこの機会に移住しようか』という形でいろいろ探しました」

放置されていたヒノキ林・約13ヘクタールを、格安で購入しました。移住前は大阪の製薬会社で働いていた夫の浩樹さん。サラリーマン生活から一転、夫婦で林業の世界に飛び込みました。

(モリビト 松岡 浩樹 代表)「健康的な生活になりました。充実した日々が過ごせている」

松岡さん夫婦は「モリビト」と名乗って、林業だけでなく自然ツアーのガイドも務めています。

(モリビト 松岡 浩樹 代表)「ここの山が好きになってもらえたら、鏡野町を好きになってもらえるのかな」

夫婦が抱く「さらなる夢」とは?

(モリビト 松岡 浩樹 代表)「スギ・ヒノキを植えるのではなく、広葉樹を植えて『自然に近い状態』に戻していきたいので」

「荒れた森を復活させて、豊かな生態系を取り戻したい」と話す松岡さん夫婦。森のレンタルを通じて人と森との接点ができて、自然に興味を持つ人が増えれば、夢の実現に近付くのではと考えています。

(モリビト 松岡 真由美 副代表)「山に入るといろんな生き物に出会う、そういう中に身を置いていると自分が生きている実感する『人間も自然の一部』だということを感じ始めていて、(森のレンタルで)そういうことを実感してもらえたらなと思います」

森の再生とともに、交流人口や移住者の増加につながれば。。。移住した鏡野町への松岡さん夫婦の思いが込められた「森のレンタル」事業です。