トルコとシリアを襲った大地震の死者は、4万1000人を超えました。「国際消防救助隊」として派遣されていた福岡市消防局の隊員が帰国し、現地の状況を報告しました。


◆生存者は見つからず6人の遺体
「国際消防救助隊」としてトルコに派遣されていた福岡市消防局の隊員3人は15日に帰国し、16日に福岡市役所で活動報告を行いました。3人は現地の警察や消防と協力し、24時間態勢で行方不明者の捜索にあたりましたが、生存者は見つからず6人の遺体を発見したということです。

博多消防署堅粕特別救助隊 平田元記さん「街一帯、鉄筋の建物が崩れ落ちたような場所が、至る所にあるような状況。倒れかけたビルの隣に倒壊した建物があり、その下から声が聞こえると情報が入ったので、ビルが壊れそうな状況を常に監視しながら救助活動をやらなければいけなかった」


◆「バスの中で座って仮眠」
現地は、日中も気温が上がらず0度を下回る厳しい寒さの中での捜索活動が続きました。

博多消防署堅粕特別救助隊 平田元記さん「やはり夜の寒さが厳しく、バスの中で座って仮眠をとらないとしのげないような場所だったので、建物がないと厳しいかもしれないが、寒さへの対策、トイレなどの環境面も十分ではないと思いますので改善の必要があると思います」

地震発生から10日、死者の数は4万1000人を超え、いまも行方不明者の捜索が続いています。