漫画「鉄腕アトム」の連載開始70周年を記念して、手塚治虫さんの作品を最新技術で表現した作品展が、福岡市で始まりました。

◆最新技術で表現

国立競技場を背景に、ジャングル大帝のキャラクター原画をプリントした作品。厚さ5ミリのアクリル板の両面にプリントされた鉄腕アトム、まるで浮き出てくるかのようです。
博多阪急で始まった展示販売会では、手塚治虫さんが描いたキャラクターを現代のイラストレーター6人がオリジナルに書き下ろし、最新技術でアクリル板にプリントした作品が並んでいます。

RKB正福里奈「こちらはミラー加工というプリント技術が施されていて、動かすとキラキラと輝いたり浮き上がって見えたりします」

◆現代風にアレンジ

鉄腕アトムの漫画連載開始から去年で70年、週刊誌の漫画を作画していた出水ぽすかさんや有名歌手のミュージックビデオの背景イラストを手がけた寺田てらさんらが、手塚作品を現代風にアレンジしています。

来店客「ジャングル大帝、懐かしい。色味がきれい。昔はそこまでではなかったのも、味があっていい」

ブラックジャックを題材にした2枚の同じイラスト。一枚は、UV2層構造と呼ばれるプリント技術で立体的に見えますが、もう一枚はクリアカラー加工でプリントされていてステンドグラスのようです。

◆現代アートとのコラボ

主催のGSIクレオス 村田征史さん「現代のイラストレーターが鉄腕アトムを描くと、こんな風になるんだというのを見てほしい。プリントにすると同じ絵でも、こんなに違うと見比べてほしい」

手塚治虫作品と現代アートのコラボレーションが楽しめるこの展示販売会は、2月末まで開かれています。