愛媛県は去年12月から出している「医療ひっ迫警戒宣言」について、新型コロナの感染状況が改善してきたことなどから15日をもって終了すると発表しました。

(愛媛県中村時広知事)
「外来、入院、救急搬送の状況は改善しているのできょうから医療ひっ迫警戒宣言は終了したいと思う」

「医療ひっ迫警戒宣言」は新型コロナの感染が急拡大したことに伴い、医療現場の負担軽減などを目的に出されたもので、症状が軽い場合には休日や夜間の受診を控えることなどを呼びかけてきました。

県はその後、県内の感染状況が改善傾向にあることや病床の使用率も30%以下まで下がっていることなどから15日で宣言の終了を決めました。

(中村時広知事)
「地域の医療負荷は継続していて、一気に警戒を緩めるような段階ではない」

一方、県は独自に設けている警戒レベルについては「特別警戒期間」を維持していて、引き続き対策の徹底を呼びかけています。

また、飲食店の感染症対策を県が認証する制度については今年度で終了する方針を明らかにしました。

15日の感染状況です。
県内で新たに380人の感染が確認され、医療圏域別では松山市とその周辺が152人、新居浜市と西条市が74人などとなっています。

年代別では10代が72人と最も多く、10歳未満が62人などと続いています。また、入院中だった患者2人の死亡も公表されました。

現在、医療機関に入院している人は113人でこのうち5人が重症です。
確保病床の使用率は21.8%となっています。