新潟県は15日、新発田市で9日に見つかったハシブトガラス3羽の死がいから、高病原性鳥インフルエンザ(H5亜型)が検出されたと発表しました。この3羽の死がいからは10日、県の簡易検査でA型鳥インフルエンザの陽性反応が確認されたため、環境省で遺伝子検査を行っていました。

死んだ野鳥から高病原性鳥インフルエンザが検出されたのは、渡り鳥が国内にやってくる去年10月以降、県内で8例目となります。

死がいが見つかった地点から半径10キロ圏内を、環境省が「野鳥監視重点区域」に指定して、県はこのエリア内で野鳥の大量死などの異常がないか状況調査を実施し、結果を公表するということです。また、区域内の養鶏農場12か所に対して、あらためて異状がないことを確認し、県内すべての養鶏農場に野鳥や小動物の侵入防止等の防疫対策を再徹底するよう指導したということです。

県は、国内で鳥インフルエンザが人に感染した例は報告されていないものの、明らかに外傷のない死亡野鳥を発見した場合や、同じ場所で多数の鳥が死んでいる場合は、素手で触らずに住んでいる市町村や地域振興局健康福祉(環境)部、または県庁の環境対策課に連絡するよう呼びかけています。