松野官房長官は、きょう国会に提示された日銀総裁・副総裁の後任人事案について、経済、物価、金融情勢を踏まえ適切な金融政策運営を行う人を念頭に検討したと述べました。

松野官房長官
「日本銀行の総裁・副総裁候補の人選に当たっては、経済、物価、金融情勢を踏まえつつ適切な金融政策運営を行われる方を念頭に検討を行ってきました」

松野官房長官は、リーマンショック後には、▽主要国中央銀行トップとの緊密な連携や、▽内外の市場関係者に対する質の高い発信力、受信力が格段に重要になってきていることも十分に考慮し人選を進めたと説明しました。

その上で、▽総裁には、国際的にも著名な経済学者で金融分野に高い見識を有する植田和男氏、▽副総裁には日銀や金融庁などにおいて要職を歴任し、金融政策、金融行政に豊富な経験や知識を有している内田眞一氏と氷見野良三氏をそれぞれ選任したと述べました。

松野長官は、「日銀には引き続き政府との連携のもと、適切な金融政策運営が行われることを期待している」とコメントしました。