この1か月間に行われた北九州市と筑紫野市の市長選挙では、自民党福岡県連が推薦した候補が相次いで敗れました。統一地方選挙が迫る中、自民党福岡県連は13日、今後の対応を協議しました。
◆相次ぐ市長選挙の“敗北”

自民党福岡県連・原口剣生会長「自民党県連あげて一生懸命に頑張ってきたところでありますが、大変残念な結果であります」
自民党福岡県連の幹部が集まり開かれた執行部会。話題に上ったのが相次ぐ市長選挙での敗北についてです。

今月行われた北九州市長選挙では政党の推薦を受けなかった武内和久氏が当選。自民党が、公明党、立憲民主党、国民民主党とともに推薦した津森洋介氏が落選しました。この結果に、自民党本部の森山選対委員長が、投票翌日「選挙結果を真摯に受け止め、敗因をよく分析し、態勢を立て直していきたい」と話すなど、永田町にも衝撃が広がりました。
◆「船頭が多かった」敗因の総括へ

さらに、先月行われた筑紫野市長選挙でも無所属・新人で元県議の平井一三氏が当選。自民党福岡県連が公明党・国民民主党と推薦した現職の藤田陽三氏が落選しています。岸田政権の支持率が低迷する中、自民党福岡県連が推薦した候補の相次ぐ敗北。敗れたのはいずれも与野党が相乗りで推薦した候補でした。
自民党福岡県連・原口剣生会長「船頭が多かったら羅針盤の通りいかないというようなこともあっただろうと思うし、もう一つはやはり時間がどうしても足らなかった」
北九州市長選挙をめぐっては津森氏を支援した自民党北九州市議団が、当選した武内氏を応援した自民党所属の市議らを処分するよう求めています。自民党福岡県連は「まず調査する」としています。

自民党福岡県連・松尾統章幹事長「市議団の先生方が確かに選挙終わった後はかっとなっていますが、処分ありきじゃなくて、まず総括じゃないかな」
北九州市と筑紫野市の市長選挙はいずれも投票率が40%に届きませんでした。そうした中で政党や団体が支援し組織戦を繰り広げた候補が敗れたことは、間近に迫った統一地方選挙にも影響するとみられています。














