開発途上国の給水環境の改善につなげようと福岡市水道局は、3年ぶりに海外の研修員を受け入れ、実習を行いました。福岡市西区の水道技術研修所で行われた「漏水防止対策」の研修には、フィジーやホンジュラスなど7か国から7人の研修員が参加しました。
◆配管経路の「漏水」を防げ!

この研修は、10年前から福岡市とJICA=国際協力機構が連携して実施しているもので、浄水場から供給された水道水が家庭の蛇口に達するまでに水が漏れる割合、「漏水率」を下げ、給水環境を改善するのが狙いです。新型コロナの影響で、海外から研修員を受け入れるのは3年ぶりのことです。
◆トップレベルの福岡の水道技術を海外へ

東ティモールからの研修員「自分の国でやっているのは、ここで習った方法とは違う方法だったので、このように本当はやるんだなというのも大きな気づきでした」
福岡市水道局の職員たちは、配水管と給水管を水漏れしないようにつなぐ方法を丁寧に教えていました。福岡市水道局によると、福岡市の昨年度の漏水率は2%と世界トップレベルにあり、「福岡市で学んだ技術を自国での課題解決に活かしてほしい」と話しています。














