福島県内は、中通りと浜通りを中心に、10日(金)夜から11日(土)明け方にかけて、大雪となる見込みです。

気象台は、交通障害のほか、建物や農業施設への被害など注意・警戒を呼びかけていて、果樹農家からは不安の声も聞かれました。

午前中から雪が降り始めた10日の県内。

南岸低気圧の影響で、中通りと浜通りを中心に、10日夜から11日にかけて、大雪となる見込みです。

午後5時までに降った雪の量は、茂庭で13センチ、福島で12センチなどとなりました。

関根佑記者「午後2時すぎの福島市です。依然として雪が降り続き、ドライバーの皆さんも安全を確認しながら運転しています」

また、10日は浜通りでも積雪を観測しました。

こうしたなか、福島市の果樹農家は、降り積もる雪に不安を抱いていました。

フルーツファームカトウ・加藤修一社長「きょうの雪は重いの、すごい重い。着雪しちゃう。どんどん木に溜まっちゃって、耐えられなくなって木が折れちゃうことが結構ある」

枝に積もった雪は、長い棒で揺らしながら落とします。

敷地には、モモとリンゴの木が合わせて600本あり、枝に雪が積もるたびに、夜中でも1人で雪下ろしをする必要があるといいます。

フルーツファームカトウ・加藤修一代表取締役「枝が折れちゃったら何もできなくなっちゃう。去年はひょうの被害もあったじゃないですか。この雪の被害なんていったら目も当てられない」

11日午後6時までの24時間に予想される降雪量は、県内のいずれも多いところで、山沿いで30センチ、平地で20センチとなっています。

気象台は、大雪による交通障害や屋根からの落雪、建物や農業施設への被害に注意・警戒するよう呼びかけています。