国土交通省が熊本県合志市の御代志(みよし)駅から熊本市役所まで車で行った場合の所要時間の試算を出しました。
その試算によりますと【飛田バイパスから国道3号を通るルートは45分】一方で【2月5日新たに開通した熊本環状道路を使って上熊本駅前を通るルートを使えば約30分】とされています。16キロほどの道のりを本当に30分で行けるのでしょうか。
沖村 考祐アナウンサー「時刻は午前7時40分です。ここ御代志駅から熊本市役所まで本当に30分で行けるのか検証します」

午前7時45分出発。国道387号飛田バイパスから北バイパスへ。

新たに開通した道を通って、下硯川インターチェンジへ。
沖村アナウンサー「下硯川IC入口です。ここまでで15分」

新たに開通したのは、植木バイパス四方寄南交差点から下硯川IC入口交差点までのおよそ900メートル。開通したことで国道3号に接続することなく通過できるようになりました。

車は信号のない西環状道路の終点へ、順調に思えた矢先でした。
沖村アナウンサー「既にこの信号待ちに入ってから4分が経とうとしています」

この渋滞にはまっている間に…
沖村アナウンサー「手元のストップウォッチで30分経過です」
西環状道路から県道に入る前に30分が経過しました。

その後も渋滞が続き、熊本市役所までかかった時間は。
沖村アナウンサー「手元の時計で49分54秒です。バイパスはスムーズに運転できましたが、それ以外の合流する信号待ちなどでロスした気がします」

なぜ20分も長くかかったのか。試算を公表した国土交通省を訪ねました。
国土交通省 熊本河川国道事務所 矢野槙一 課長「おそらく8時前後で熊本市内も混んでいたのかなと。いずれにしても植木バイパス・北バイパス・西環状という経路は走行性は良かったのでは」

国土交通省は、道路状況によって所要時間は異なると説明した上で、試算を出すために一連のルートで車を走らせた訳ではなく、それぞれの区間の平均速度から割り出した時間だとしました。

今回、政令市ワーストという交通渋滞が改めて浮き彫りになりましたが、国土交通省は今回、環状道路の一部が開通したことで国道3号を使う人・環状道路を使う人と分散されて渋滞の解消につながると見ています。













