今年の花粉の飛散量は去年より多く、全国的には「10年に1度の飛散量」といわれている地域もあります。福岡県では、飛散のピークは2月下旬から3月上旬と予想されています。今年の傾向と対策です。
◆ドラッグストアに特設コーナー
RKB堤千春「福岡市南区にあるドラッグストアです。入り口に入って正面の場所に、花粉症対策のコーナーを設けています」
今年も花粉が気になる季節となりました。ドラッグストアでは先月下旬ごろから、目薬や飲み薬など花粉症対策の商品を求める人が徐々に増えています。
客「くしゃみとか、すごいですね」「鼻水ずるずる」「来週から飛散がすごくなるっていうのは予想されているので、早めに行こうかなと」「嫌なシーズンですね、一番嫌なシーズン」
ドラッグ新生堂老司2丁目店 江里口卓秀店長「最近は小さい子供の花粉症の症状をお悩みで、お母さんが来店して相談することが増えてきた。子供用に小学生から飲める薬も新しく増えている」
また、最近は肌にやさしいクリームやティッシュ、洋服などに花粉が付着するのを防ぐ商品もよく売れているそうです。
客「柔軟剤とか、洗剤とかも花粉がつきにくいとか、今いろいろ出ているからそういうのを見ていますね」
◆飛散ピーク“2月下旬から3月上旬”予想
日本気象協会は、福岡県でスギ花粉が飛び始めるのは8日から、飛散のピークは2月下旬から3月上旬と予想しています。また、環境省の調査によると今年は福岡県など多くの地域で花粉への注意・警戒が必要となりそうです。
RKB龍山康朗気象予報士「前年の夏、去年の夏の天候によるんです。夏が暑ければ暑いほど、日照時間が多ければ多いほど、そして降水量が少なければ少ないほど、花粉は多くなるという傾向で、去年の夏まさにそれに当てはまっているんです。環境省の調査では、過去10年で最も雄花の数が福岡県では多くなっているという結果もありますので、場合によっては非常に多くなる恐れもあると思います」
◆「初期療法」が最も効果的
福岡市中央区にあるクリニックです。去年より花粉の飛散量が多いと予想されているせいか、早めに受診に訪れる人も少なくないようです。
来院した人「これから先、受験とか試験のシーズンなので集中できるように、その前になるだけ回復すればいいかなと思って来院した」「よく鼻水が出るので、それを早くとめたいなと思う」
瀬川院長によると、花粉症対策で最も効果的なのは「初期療法」だといいます。
みみ・はな・のど せがわクリニック 瀬川祐一院長「まだ本格飛散ではないので、とにかく早く薬を飲み始めるというのが、そのシーズンを楽に過ごせるポイントだと思う。症状がよくなってくるとパッと止めちゃう人もいるが、花粉症というのはどうしても飛散量によって症状が良くなったり悪くなったりします。なので、症状が良くなったからといって薬を止めずに、薬を飲み続けるのがポイントだといわれています」
◆新型コロナ、インフルエンザとの区別は
今年は例年以上に花粉症対策が必要となりそうですが、問題となるのが現在流行しているインフルエンザ、そして新型コロナとの区別です。症状が似ている部分もあり、医師でも見分けるのが難しいと言われています。
みみ・はな・のど せがわクリニック 瀬川祐一院長「花粉症のような症状だけではなくて、のどが痛いとか体がだるいとかいう方がいらっしゃる、咳が出る方もいらっしゃって、咳が出るとか喉が痛いとかは、花粉症でも風邪でも起こりうる可能性がある症状なので、そういったときは少し気をつけながら診察をしています」
◆“花粉にできるだけ触れない”
瀬川院長に聞いた症状のセルフチェックです。個人差があるため必ずあてはまるわけではありませんが、花粉症は目のかゆみがある、くしゃみが連続で出る、黄色い鼻水はほとんど出ない、こういった症状が新型コロナやインフルエンザと異なります。
瀬川祐一院長「あとは花粉の飛散が多い日だけ多くなるとか、外に出るとひどくなるとか、花粉に触れる状況で症状がひどくなるというのも見分けるポイントです。手を洗う、うがい、鼻うがいも有効だといわれていますので、とにかく花粉にできるだけ触れないというのが大事ですね。コロナの感染対策とかなり共通している部分が多いので、引き続き今まで通り感染対策しっかりしてもらうことが花粉の対策にもつながると思う」
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