ロシアで18日から議会下院選挙が始まった。選挙結果はプーチン大統領率いる与党「統一ロシア」の勝利が確実視されているものの、ウクライナ侵攻に反対し続ける唯一の反戦野党「ヤブロコ」(ロシア語で「リンゴ」)の存在が注目されている。

「BS-TBS報道1930」では、選挙に先立ち「ヤブロコ」のニコライ・ルイバコフ代表を単独インタビュー。比例代表から除外されるなど政権側による圧力の実態や泥沼化する侵攻がロシア社会と世界に与える影響などについて聞いた。
(インタビューは1か月前、8月18日に実施)

※全4部の4本目(1部2部3部4部

「いま世界全体がポピュリズムや攻撃性、憎悪の方向へと向かっている」

ーーロシアが民主的な国際社会の一員として復帰するため、どのようなプロセスが必要ですか?

ルイバコフ氏:
こうしたプロセスは、ロシアだけでなく、世界全体で進めていく必要があります。今、世界全体がポピュリズムや攻撃性、憎悪の方向へと向かっているからです。

もちろんアメリカとメキシコの間で、ロシアとウクライナの間で起きているようなことが起きているわけではありません。しかし、すべてが順調というわけでもありません。ヨーロッパでもナショナリズムやポピュリズム、外国人嫌悪が高まっており決して簡単な状況ではありません。

メディアを通じて、世界の政治家、とりわけヨーロッパの政治家たちに、注意を喚起したいことがあります。紛争が長引けば長引くほど破壊が広がり、犠牲者が増えれば増えるほど、その後の復興は心理的にも、組織的にも、財政的にも、より困難になります。莫大な資金が必要になり、もちろん西側諸国も負担することになります。

そうした負担が増えれば増えるほど、経済や社会保障に使われる資金が削られることになります。その国の人々はポピュリストやナショナリスト、「闇の勢力」による扇動や圧力に、ますますさらされることになります。