23日午後、北海道の知床半島のオホーツク海側で、子ども2人を含む26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズ・ワン)」から「船首部分が浸水。エンジンが使えない」と救助を求める通報がありました。海上保安庁の航空機と巡視船が現場に到着しましたが、これまでのところ観光船は見つかっておらず、26人の安否は不明です。

午後7時40分、第一管区海上保安本部は航空自衛隊に対し災害派遣を要請し、受理されたということです。

海上保安庁への通報によると、乗客乗員26人は全員、救命胴衣を着用していたということですが、現場の海水温は2度~3度程度とみられ、懸命の捜索が続いてます。

■岸田総理「あらゆる手段尽くして人命救助するよう」指示

この事故をうけ、岸田総理は、あらゆる手段を尽くして人命救助に当たるよう関係省庁に指示しました。また、岸田総理は「アジア・太平洋水サミット」に出席するため熊本県を訪問していましたが、この事故に対応するため、急遽予定を変更し東京に戻ることになりました。

■国交省は早期の監査実施を指示 運航会社は去年2度事故

国土交通省は事故対策本部を立ち上げ、対策会議を行いました。そのなかで斉藤国交大臣は、24日朝、国交省の海事局担当幹部ら現地対策本部の要員を派遣する方針を示しました。また、今回の遊覧船事業者に対する監査を早急に実施するよう指示しました。国交省によりますと、
船を保有・運航する「知床遊覧船」は2隻の船を保有していますが、去年5月に漂流していたロープの塊に衝突したほか、6月にも座礁事故を起こしていたということです。

■原因につながるような通報内容は確認できず

第一管区海上保安部によりますと、午後3時ごろに運航会社から「カズ・ワンから午後2時ごろ連絡がきて以来連絡が取れていない。船首が30度傾斜している」と連絡があったということです。これまでのところ、事故原因につながるような通報内容は確認できていないということです。