高知市議会の任意団体「議員連盟」が、市から交付された補助金を交流会・懇親会費などに充てていた問題で、開会中の9月市議会で「市長・副市長・市議の給料の一部を減額する条例案」が提出され、可決されました。
高知市議会事務局などによりますと、市議会議員全員が任意で参加する「観光振興議員連盟」が、市から交付された補助金を、「飲食を伴う交流会・懇親会・イベントなどの費用」に充てていたということです。

高知市は、補助金の交付基準で「交際費、飲食費などは経費として認めない」としていますが「地域貢献活動などの経費は認められる」とも定めています。2025年度の議員連盟の収支決算では、議員32人分の「観光びらきパーティー券購入費」に16万円が、議員3人分の「観光関連業界合同忘年会会費」に3万円などが計上され、これらを含めた「観光関連業界との交流費」に30万8000円が計上されています。補助金は1999年から、年間70万円ほど交付されていました。
▼高知市 桑名龍吾 市長
「本補助金が懇親会費用に充てられていたことまた、使途の妥当性の検証や制度そのものに関する議論が十分でなかったことにつきましては市民の皆様にご理解とご協力をお願いする立場として責任を重く受け止めています」

桑名市長は11日の市議会で、「補助金交付の検証が不十分だった」として「来月から3か月間、市長の給料を20%、2人の副市長の給料を15%減給する」ことを盛り込んだ条例案を提出し、可決されました。さらに吉永哲也議員からは、「市議会議員の月額報酬を来月から3か月10%減額する」条例案も提出され、こちらも可決されました。そして個人質問では楠目慎一郎議員からこんな質問が…。
▼楠目慎一郎 議員
「(補助金の運用を)十分に確認しなかったことを重く受け止め、深く反省している。市民の皆さまに心よりお詫び申し上げる。今年度の本市の補助金全体について改めて点検、検証を行い補助金制度適正化とチェック機能の強化につなげる考えは?」
▼高知市 桑名龍吾 市長
「今回市長、副市長の給料を減額したが、これで責任を果たせたとは思っていない。これからしっかりとチェックをしながら、予算を組んでいくこと、これが私の責任だと思い、これからも務めて参りたい」
桑名市長は「全ての補助金について、交付する内容や条件が適切かどうか点検するよう指示・確認していく」とも述べました。

市議会の本会議終了後、議員連盟の10人の役員が役員会を開いて今後の方針を固め、その後、議員連盟の臨時総会が開かれました。いずれも非公開で行われ、臨時総会では、▼2026年度の収支計画の見直しや、▼2026年度、市からすでに受け取っている補助金35万円を返還し、▼今後は補助金を受け取らない方針を固め、全員の賛同が得られたということです。

2026年度の収支計画の見直し案では、▼10月から会費をこれまでの500円から倍の1000円に引き上げて収支を増やし、返還する補助金分を補填するほか、▼観光イベント参加人数の減少や▼観光びらきパーティー券購入費を全額無くすといった方針が示されました。

▼高知市議会 観光振興議員連盟 竹村邦夫 会長
「市民の皆様に大変ご迷惑をおかけしました。このようなことがないように気をつけてしっかりやって参ります。どうかお許しくださいませ」
また、役員会・臨時総会を非公開にした理由については…。
▼高知市議会 観光振興議員連盟 竹村邦夫 会長
「まずは『任意』だということと、(議員の)意見を本心を聞かないといけない。報道が入ると何も意見が出なかったりするので、いろいろな意見を集約して進めていかないといけないので、最初に議員の意見を聞いて、そのように(非公開に)させていただきました」














