濵田知事が進める「スマート・シュリンク」=賢い縮小の考えに基づきスタートした、高知県内15の消防本部を一つに統合する「消防の広域化」。須崎市が「離脱」を表明したことで波紋が広がっています。

(濵田知事)
「関係者を調整し、親類縁者も集めてお見合いの席をセットしたところで、現れた当人がちゃぶ台返しをしたというような構図になっているのが昨日の発言」

3日の会議をこう振り返った濵田知事。「残念だ」としながらも、発する言葉には“怒り”がにじみ出ていました。

県内15の消防本部を一つに統合する「消防の広域化」。人口減少や高齢化に伴う出動件数の増加などに対応するため、消防本部の管理機能を統合し、余った力を現場の消防力に生かそうというもので、県は、2029年度に各消防本部の人員を統合。2034年度に通信指令システムなどを含め完全統合する方針を示しています。

3日に各市町村長らが出席し開かれた実務協議会では、この県の方針についての可否を問う予定でしたが、須崎市の楠瀬耕作市長が採択の直前に「離脱」を表明。採決は見送られ、今後、総務部会で改めて進め方を協議していくことになりました。

(濵田知事)
「行政を司るものとして、私はこの手法はちょっとあんまりではないかという気がいたしますので。よくいろいろと事情をお聞きしながら、須崎市さんとのお付き合いの仕方も考えていかないといけないなと」

記者から「お付き合いの仕方」の真意を問われると。

(濵田知事)
「片方で頬を叩いて、片方で握手ってなかなかそうはいきませんから、そこは覚悟でやられたんでしょうから。消防だけじゃありませんからね、県と行政の付き合いは。いろんな中で、万事、須崎市さんとして県の行政に期待をすること、たくさんおありだと思いますけども、万事それをご自身の期待通りにやってもらって、そのうえでこういう仕打ちをされるということは、それはないですよねということを申し上げたい」

楠瀬市長の“離脱”の理由は「スピード感が早すぎる」こと。これに共感した市町村長が少なからずいた点は「真摯に受け止めないといけない」としながらも、事務局のあり方を変えることにも言及しました。

(濵田知事)
「細かいことを言えば経費の負担を市町村に求めることもなくやってきた。よかれと思ってやってきたが、こういう事態に至ると。市町村にもいろんな意味でのご負担、事務負担もいただいて、より市町村に主体となって検討いただける事務局体制の形を整えて、もちろん県もバックアップしていくと」

今後は、県が推奨する案を見直す考えも示しました。