ネパールと中国で起きた大規模な土石流。きょう、多数の作業員が閉じ込められている水力発電所から生存者が助け出されました。発生から9日が経っての救出です。
暗いトンネルのなか、ライトの先にうずくまる人影が。ネパール軍が公開したラスワ郡にある水力発電所での救助活動の様子です。
その後、男性は担架に乗せられ、土砂で埋もれて狭くなったトンネルから運び出されていきます。そして、2人の生存者が助け出され、歓声があがりました。
9日が経っての救出。生存の決め手は何だったのでしょうか。
取材に応じた電力公社の社員によりますと、救助された人たちは土石流の発生前、食料を持参して発電所での作業に入ったといい、閉じ込められてからはトンネルから漏れる水を飲み、渇きをしのいだということです。
さらに、まだ数人が内部に閉じ込められているといいます。
懸命の救助が続くなか、大規模な土石流の凄まじい規模も少しずつ見えてきました。
中国中央テレビが報じた土石流発生時の再現CG。ネパール環境学会の暫定報告書などによると、土石流の引き金となった氷河や岩盤の崩落でマグニチュード5.2の揺れに相当する衝撃が発生。
土石流が国境検問所を直撃したときの速度は時速167キロに達し、上流部では水位が平均で100メートル以上も上昇していたとみられています。
被災地では、道路や橋が流されてしまったため、住民たちが仮設のゴンドラに乗って川を渡っていました。いまだ孤立状態にある地域も多く、インフラの復旧にはかなりの時間がかかる見込みです。
増え続ける犠牲者の身元の特定も難航しています。
記者
「カトマンズの警察病院には、行方不明者の家族や親族がDNAサンプルを提供しに続々と訪れています」
遺体の損傷が激しく身元の確認が難しいことから、警察当局は遺体のDNAと照合するため、行方不明者の家族からDNAの提出を受け付けています。
こうしたなか、日本政府は国際緊急援助隊として、犠牲者の身元確認を支援する専門家チームをきょうからネパールに派遣するとしています。
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