ユーモアにあふれた研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」。20年連続となる日本人の受賞を決めたのは、これまた一風変わった研究でした。

会場で一斉に鼻をかむ人たち。スイス・チューリッヒで3日、イグ・ノーベル賞の授賞式が行われました。

イグ・ノーベル賞といえば、これまでもウシにしま模様のコートを羽織らせると吸血昆虫が寄り付かなくなるといったユーモラスな研究に賞が贈られてきましたが、今年、受賞したのは「鼻のかみ方」の科学的な検証です。

この研究で医学賞を受賞したのは、旭川医科大学の故・海野徳二元教授。4年前に亡くなった海野さんのかわりにトロフィーを受け取った教え子は…。

旭川医科大学 高原幹 教授
「先生は鼻の生理学および、気流の研究における先駆者でした」

海野さんは、およそ50年前に鼻をかむ動作を空気力学的に計測し分析。「片側ずつかむと、効率よく気流を通過させることができる」など、“正しいかみ方”を導き出しました。

会場では、その功績を称えて、本家「ノーベル賞」の受賞者たちが鼻をかみました。

今回の研究の発端は、こんな疑問からでした。

「欧米人と日本人では、鼻のかみ方の習慣はかなり異なる。正しくかめているのか?」

記者
「世界中の人たちで鼻のかみ方に果たして違いはあるんでしょうか。ちなみに私は片側ずつ、かなり音を立ててかむタイプです」

世界中から観光客が集まるパリで、彼らに鼻のかみ方について聞いてみました。

ドイツ人(片方ずつ)
「片方やってから、もう片方」
南アフリカ人(両方同時)
「ティッシュを使って両方同時に、こんな風にかみます」

こんな文化の違いも…。

フランス人
「フランスでは鼻をすする音は不快に感じます。悪口を言うわけではないが、人前で鼻をすするのは汚く見える」

イグ・ノーベル賞での日本人の受賞は、これで20年連続の快挙。

化学賞には、日本の研究者らも参加したゴキブリが体内で子どもを育てるときに作るミルク状の栄養分についての研究が選ばれています。