上皇さまの将来の葬儀について、宮内庁は規模を大幅に縮小する方向で検討しています。
その背景には、国民生活への影響を少なくしたいという上皇さまの意向がありました。
■上皇さま 「将来の葬儀」は皇居・宮殿で 意向踏まえ規模を大幅縮小へ
2026年、93歳となる上皇さま。体調に大きな問題はなく、穏やかな日々を送られています。
一方で、上皇さまの将来の葬儀について、宮内庁が規模を大幅に縮小する方向で調整していることが分かりました。「国民生活への影響が少ないことが望ましい」という、上皇さまの意向を踏まえたものです。
今から37年前、大々的に執り行われた昭和天皇の葬儀。国内外から約1万人が参列しました。
会場となった東京・新宿御苑は、設営から撤去まで2か月半にわたって閉鎖され、広大な敷地に総ひのき造りの巨大な建造物が建てられました。
葬儀の日は、国民が弔意を示すため休日に。一部の施設では、休業などの対応がとられました。
上皇さま(当時天皇陛下)が2016年に公表されたビデオメッセージ
「行事に関わる人々、とりわけ残される家族は、非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。こうした事態を避けることはできないものだろうかとの思いが、胸に去来することもあります」
葬儀には、▼国の儀式の「大喪の礼」や▼皇室行事の「葬場殿の儀」などがありますが、関係者によりますと、「葬場殿の儀」は屋外ではなく、皇居・宮殿で行う方向で検討しているということです。
これにより設営コストが抑えられるほか、参列者数を2500人程度に縮小できる見込みです。
また、参列者や皇族方の負担を減らすために、早朝から深夜まで続く儀式を2日間に分けることも検討しているといいます。
一方で、すでに決まっていることもあります。
2013年、宮内庁は上皇ご夫妻の葬儀を江戸初期から続く「土葬」から「火葬」に変更すると表明しています。
ここにも、葬儀などについて「簡素化したい」という上皇さまの思いがあるのです。
■国民生活への配慮も?上皇さまの“お気持ち”とは…
井上貴博キャスター:
どのように縮小していくのでしょうか?
TBS報道局社会部 岩永優樹 記者:
まず、ご自身たちの陵墓(お墓)のサイズ自体を小さくするということです。先代の昭和天皇や香淳皇后と比べると、大体8割ぐらいのサイズになるということです。
それから、江戸時代から代々続いてきた「土葬」をやめて「火葬」に変えること。
そして「葬場殿の儀」、いわゆる告別式を外で大々的にやるのではなく、皇居・宮殿を使うということで検討が進んでいます。
井上キャスター:
上皇さまは「国民生活への影響を小さくしたい」ということを話されていたわけですが、いつ頃からこのような話が続いてきたのでしょうか?
TBS報道局社会部 岩永 記者:
そういったお気持ちは、約13年前ごろから示されていました。
例えば、国民が利用する場所を占有することや、気象条件の変化というところも案じられていました。そういった意味では、外の場所は条件を満たしません。
また、警備の観点からも皇居・宮殿で儀式を行うことがふさわしいのではないかということで、今回のような検討に至ったのだと思われます。
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<プロフィール>
岩永優樹
TBS報道局社会部 宮内庁キャップ
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