ヤクルト一筋25年、球界最年長46歳の石川雅規が2日、球団事務所で会見を行い、「石川雅規は今シーズンをもちまして現役を引退いたします。本当に25年間ありがとうございました」と引退を表明した。
晴れやかな表情で会見場に姿を表した石川は、「何を言おうかすごく迷っていたんですけども今思ったことを素直に言おうかなと思ってきました」と話し始めた。続けて「一番大好きで大切な方々にご報告と、お礼を申し上げたいと思います。本当に全国のスワローズファンの皆様、本当に長い間ご声援ありがとうございました。そして19番のユニフォームを着て、タオルを掲げて、神宮球場はもちろんのこと、全国のビジターだったり、いろんなところで熱いご声援本当にありがとうございました」とファンへの思いを口にした。
さらに「本当はファンの皆様に1人1人顔を見てご挨拶したいんですけども、この場をお借りしまして、本当にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。25年間楽しいことがほとんどでした。でも辛いとき、うまくいかないとき、本当に背中を押してくださったのがファンの皆様です。ありがとうございました」と、感謝を述べた。
引退を決めて家族に報告した際には「妻はですね、パパが辞めたいとき、しんどくなったらいつでも言ってねと25年間支えてくれましたし、本当に2人の息子が、いつも家族が一番の応援団だったので、その中で苦しいこと楽しいことありましたけども、僕がその引退を伝えたときには、何も言わずに本当に“ありがとう”と長男ちょっと泣いてましたけど、次男も思うとこありながら、妻も涙してましたけども、僕の気持ちを理解してくれて、本当に家族みんなで戦いきったなという思いで納得してくれました」と打ち明けた。
2001年ドラフト自由獲得枠でヤクルトに入団。ルーキーイヤーの2002年に12勝をあげ新人王を獲得。そこから5年連続二桁勝利をあげた。プロ24年目の昨季は8試合に登板し2勝4敗、防御率8.13をマークをマークした。工藤公康らを抜き、プロ野球史上初となる入団1年目からの24年連続勝利、さらに打者としても投手では最長タイ記録の24年連続安打を達成した。9月2日時点で通算551登板、NPB通算勝利数現役最多の188勝、プロ25年で11度の二桁勝利をあげた。
プロ生活25年間、一番の思い出を問われると「初勝利と言いたいところもありますけども一番最後のやっぱり188勝目のあの日が一番嬉しいですね」と述べた。
25年目となる今季、前人未踏の“25年連続勝利”と通算200勝”を目指し、8月27日に神宮球場で行われた巨人戦に先発で初登板した。しかし先頭打者に初球から捕まり先制を許すと、その後も一気に4点を献上。左肩付近に違和感を訴え、1死しか奪えず降板、1/3回5安打6失点となった。
「今年初めての神宮球場での登板ですかね。そのときに自分の中で、投げ終わりにいろいろ考えることがあって、もちろん家族にしっかりと自分の気持ちを伝えて、登板のその日には(引退を)決断しました。めちゃめちゃ野球大好きなんで、まだまだ神宮の球場に立ちたかった」と引退を決断した日のことを話した。
身長167㎝の小柄ながらも数々の記録を積み上げた左腕は、25年目でユニフォームを脱ぐ決断をした。プロ野球界の中では決して恵まれた体格ではなかったが「この体しか知らないので、やっぱり周りを見ると、体の大きい選手だったり、プロ野球は無差別級だと思うので。その中で大きい選手に勝ちたい、負けたくないっていう思いで25年間やってきた。引退って言いましたけど、まだまだ野球で上手くなりたい気持ちはずっと持っているので、そして野球が大好きという気持ちがあるので、やはりいろいろなものに興味を持ちつつ、試行錯誤できた」と語った。
自分が残した“レガシー”について問われ「何か残しましたかねGM?」と笑いを誘う場面もあった。最後に野球をするすべての子供達へ「野球というスポーツは本当に無差別級だと思うので、体の大きい選手、足が速い選手だったり、いろんな選手いますけど、やはり自分で限界を作らず、諦めたら終わりだと思うので、僕自身諦めの悪い男で25年間やってきたので、(体が)小さくいろいろ悩んでるお子さんもいらっしゃると思いますけども、自分で限界を作らず、自分の大好きな野球を必死にやってると絶対いいことあるので、その目標、夢を諦めずに必死大好きな野球を続けていってほしいなと思います」と“小さな大投手”がエールを送った。














