土佐三大祭りの1つとされる“しなね祭”が、高知市の土佐神社で24日から行われました。2日間でおよそ3万人の参拝者を見込んでいて、普段は厳かな境内が賑やかな雰囲気に包まれました。

真っ赤にゆらめく炎と、ぱちぱちと響く心地のいい音。夏の終わりを告げるとされる、土佐神社の“しなね祭”です。

五穀豊穣や産業の繁栄を祈るこの祭りは、およそ1300年前から続く土佐三大祭りの1つと言われていて、毎年8月24日と25日に行われています。普段は厳かな境内に今年も大勢の参拝者が訪れ、金魚すくいを楽しんだり、屋台の食べ物を味わったりして、にぎわいました。

祭りのメインはこちらの“かがり火″。その昔、松明の炎でオオカミを追い払ったという言い伝えから、「松明をかがり火にかざすと、厄除けのご利益がある」とされています。参拝者らは、自身の思いを松明にのせて、おだやかな表情でゆらめく炎を眺めていました。

(参拝者)
「熱かった!算数とか国語とか(を頑張りたい)」
「地元がここなので、(自分が)子どものころから毎年来ている。(Q.自分の子どもと来られて)うれしいです。ずっと続いてくれたらいいなと思う」

(土佐神社 小笠原貴紀 宮司)
「(昔は)警官が200人、臨時バスが56台、臨時列車が24発という壮大な祭りだった。今はイベントが多いため、そのようなにぎやかさはないが、現在でもたくさんの人が見えているので、大変うれしい。しっかりと自分の無病息災、家内安全などを祈ってもらえれば」

あたりが一層暗くなると雅楽の音色が鳴り響き、巫女による神楽の奉納のほか、供物をささげるなどして1年間の平穏に感謝する神事“宵宮祭”が行われ、幻想的な雰囲気に包まれました。

2日間でおよそ3万人の参拝者を見込むしなね祭は、25日午後4時に幕を閉じました。