高知赤十字病院で前立腺がん患者への新しい治療が県内で初めて始まっています。がん患者の治療の選択肢を増やし世界トップレベルの治療を提供します。
高知赤十字病院では2026年6月から前立腺がん患者に対する新しい治療薬「プルヴィクト」を使った治療を開始しました。これまでは抗がん剤や内服薬での治療でしたが、「プルヴィクト」はがんの腫瘍細胞を攻撃する放射線物質を含んだ薬剤を「点滴」で体内に投与することができます。

▼高知赤十字病院 奈路田拓史 副院長
「世界でトップレベルを走る治療として認められていまして、高知県でもそれに遅れずになんとか治療を始めようと、患者のニーズもありますので」
国立がん研究センターによりますと前立腺がんは日本人男性の罹患率が最も高いがんで、国内では年間10万人以上が新たに発症しています。この治療薬は従来の治療で十分な効果が得られなかった患者に対する新たな選択肢として期待されています。
▼高知赤十字病院 奈路田拓史 副院長
「全身の転移巣や小さな病変に対しても今までの治療以上に、がん細胞だけを標的にして選択的に治療できる期待はもちろんある」
今回の「プルヴィクト」の他に、2025年2月には膵臓や消化器などに発生する珍しい腫瘍に対しても、放射線物質を点滴で投与する「ルタテラ治療」も始めています。

▼高知赤十字病院 第二放射線科 中谷貴美子 部長
「お薬でなかなか制御できなかった病変がこの注射薬を使って治療をすることで増大が止められる、明らかに小さくなった患者もいるのでその辺は手ごたえは感じている」
高知赤十字病院は、県がん診療連携推進病院として県内のがん医療の中心を担っています。院内には安全に放射線を使った治療を進められる特別な病室を作っていて、さまざまながん患者に高度な治療を提供できる体制を構築しています。

▼高知赤十字病院 消化器内科 大家力矢 医師
「特別措置病室をつくってあるのでルタテラとかプルヴィクト用に。設備をせっかくつくってスタッフもそろっていますので治療を待っている患者や早く治療をしたい患者はぜひ日赤に来ていただけたら」
病院では今後も患者一人ひとりに合ったより高度ながん治療を提供していく方針です。














