通常国会がきょう、召集されます。防衛費の増額などをめぐり、150日間にわたって与野党の論戦が交わされる見通しです。国会から中継です。

この国会は、防衛力の強化に伴う増税が大きな焦点となる見通しで、ある自民党幹部は、「総理が国会でどれだけ説明しきれるか」にかかっているとの認識を示しました。

岸田総理
「昨年末も大きな決断をいくつも行いました。決断した中身を実現していくために与党が力を合わせて努力する国会であります」

午後に岸田総理は施政方針演説を行い、最重要課題として「こども・子育て政策」を掲げる見通しです。「従来とは次元の異なる」と謳う少子化対策の中身とともに、財源にも注目が集まります。

Q.この国会で野党側はどう論戦に挑むのでしょうか?

立憲民主党などの野党は“防衛増税”に反対する構えで、泉代表は対決姿勢を露わにしています。

立憲民主党 泉健太代表
「どんどんどんどん政府与党の法案や予算を叩きに叩いて、これは叩けば叩くほど鍛錬され、良いものが仕上がるからですよ。これは、我々の役割じゃないでしょうか」

立憲民主党は、日本維新の会との共闘を強化するため、きょう「国会対策連絡会」を立ち上げ、国会運営で連携する方針を確認しました。ただ、野党分断を狙う自民党が維新とさらに接近する可能性もあり、維新の出方は一つの鍵となりそうです。

4月には統一地方選挙、5月にはG7広島サミットと重要な政治日程が控えるなか、岸田総理が今国会を乗り切れるか。ある官邸幹部は「今から半年が勝負だ」と緊張感を滲ませています。