“海のダイヤ”ともいわれる高級魚・クロマグロ。その漁獲枠をめぐる国際会議できょう、異例の再交渉が行われ、日本側が訴えてきた漁獲枠拡大などの案が合意されました。
赤身、中トロ、大トロと、3種の刺身を堪能できる「マグロ三昧」。
記者
「たっぷり脂がのっていて、口の中でとろけます」
都内のマグロ居酒屋では、脂ののったマグロを使ったメニューが大人気。毎日5キロほどのマグロを仕入れているのですが…
まぐろダイニングやまと店主 篠善昭さん
「マグロ自体が今、全部値上がりしてるんですけども、右肩上がりでこの10年ぐらいずっと上がってる状態ですね」
日本の食卓に欠かせないマグロ。その未来を左右する会議がきょう、行われました。
「立ち入り禁止」のテープに囲われた水産庁内の一室。
記者
「午前8時を過ぎました。クロマグロの漁獲枠をめぐる国際会議が始まっています」
けさ、完全非公開・オンラインで始まった国際会議。テーマは太平洋のクロマグロの漁獲枠です。
かつて、乱獲により激減したクロマグロですが、国際的な規制により漁獲枠を制限し、資源量は回復。その結果、最近、日本では記録的な豊漁となっているのですが、漁を始めて間もなく規定の漁獲枠に達してしまい、漁を制限せざるを得ないケースが相次いでいるのです。
マグロが獲れるようになったため、日本側は先月行われた国際会議で、大型のクロマグロの漁獲枠を25%拡大する案を提案しました。
しかし…
水産庁 福田工 審議官(先月14日)
「1か国の不合理な対応により、合意できない事態となったことは強い憤りを感じている」
会議の最終盤、突如、メキシコが反対へと回り、合意に至らなかったのです。
鈴木憲和 農水大臣(先月17日)
「メキシコ側へ働きかけを行い、できるだけ早期の議論の再開を模索していきたい」
その後、日本側は農水省の山下副大臣をメキシコに派遣。水面下での調整を重ね、“延長戦”とも言える異例の交渉再開にこぎつけたのです。
そして…
鈴木憲和 農水大臣
「緊急事態でありましたけれども、山下副大臣はじめ、水産庁の皆さんに頑張っていただいたと思っております」
大型魚の漁獲枠を25%増やす日本の提案に近い形で合意に至りました。
結果を聞いたマグロ居酒屋の店主は…
まぐろダイニングやまと店主 篠善昭さん
「すぐに変わるということは多分ないと思うんですけども、だんだんと(マグロが)増えていってくれて市場に回ってくれば、(値段が)少しは落ち着いてくれるかなと」
この合意内容は、11月末に開かれる国際会議で最終決定されます。
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