有明海で養殖された「冷凍網ノリ」の初入札会が20日、佐賀市の漁協で開かれました。出品枚数は例年の半分以下にとどまっています。
◆前年同期比で約4分の1
佐賀県有明海漁協で今シーズン初めて開かれた「冷凍網ノリ」の入札会には、ノリの買い付け商社から約250人が参加しました。20日の出品枚数は4300万枚余りで、豊作だった去年の同じ時期と比べると約4分の1、例年と比べても半分以下となりました。
佐賀県有明海漁業協同組合 深川辰已参事「ノリに対してはものすごく悪い条件がそろったスタートとなった。まだまだ生産者もあきらめていませんので、はっぱをかけながら頑張っていきたい」
◆「有明海一番」認定品はゼロ
有明海の養殖ノリをめぐっては、赤潮によるプランクトンが大量に発生している影響で、色落ち被害が深刻化しています。このため佐賀県産の最高級ブランド「有明海一番」は今シーズン、認定品が初めてゼロとなりました。
対策として佐賀県小城市の有明水産振興センターには20日、プランクトンを捕食する「かき」約1トンが運び込まれました。今月中に漁業者に配布して、順次設置していくということです。
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